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台湾原住民族のイメージ
翻訳・山口 雪菜
4月 2024
パイワン族の手のタトゥー(張文雄)
パイワンの人々はタトゥーのことをiveci'eと呼ぶ。女性は手にタトゥーを入れ、男性は身体に入れる。その人の家や階級、身分などによって図案は異なるが、いずれも栄誉、尊厳、美と勇気を象徴する。手にタトゥーを入れ、しかもこれほど美しい図案を彫れるのは素晴らしい女性の証しである。
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粟を篩う(陳其軒)
台東に暮らすルカイの女性が、杵でついた粟を篩いにかける。器用な動きで粟の殻を篩い落としていくと、細かい粟粒になる。
レッドキヌアを収穫する台東のルカイ族(王羿婷)
レッドキヌアは最も注目される経済作物で、原住民族伝統の食糧の一つでもある。真っ赤な穂が実って集落が赤く染まると多くの観光客がその風景にひかれて訪れる。
パイワン族の舞(陳紫晴)
パイワン族とルカイ族の伝統衣装は華やかだ。結婚式では少女たちが手をつなぎ、祝いの舞を踊る。
苗栗県タイヤル族のタトゥー(羅淑恵)
タイヤルの社会において顔のタトゥーは神聖で重要な技術である。顔のタトゥーは、民族の識別、成人の証し、勇気と美の称賛、祖先の魂とのつながりなどを意味する。
草原の天使たち(許嘉恩)
タロコの衣装をつけて草原に集まった子供たちは、これから踊りを披露する。文化の継承を象徴する伝統衣装には特別な意義がある。
タイヤル伝統のレスリング(王明賢)
タイヤル伝統のレスリング大会。伝統文化に触れ、健康を増進するために開かれる。
花嫁を背負う(黄慧琴)
パイワン族の婚礼では上限関係が重んじられるほか、女性の純潔が重視されるため、結婚前に親密な行ないがあってはならない。新郎が新婦を背負って歩く儀式では、男性の忍耐力が試される。
花嫁の輿を止める(林天善)
パイワン族の結婚式では新郎側が輿を出して新婦を迎えに行くが、新婦の家族や友人はそれをやめさせようとする。花嫁の家族や友人の寂しさを表わすとともに、男性側にとっては嫁を取ることの難しさを表現している。両者の衝突がピークに達しても、婚姻のおめでたい雰囲気は損なわれない。
土坂五年祭の刺福球(呉宇莉)
台東県達仁郷のパイワンの人々にとって、五年祭は数々の祭りの中でも五年に一度の最大規模のものだ。中でも最も重要なのは刺福球という儀式である。シャーマンが祖霊の降臨を請い、続いて祭司が祖霊が憑いた福球を上へ投げ、勇士たちがそれぞれの竿でその福球を刺すという儀式である。
スモールアイランド・ビッグソング
世界に響く オーストロネシアの歌声スモールアイランド・ビッグソング 世界に響く オーストロネシアの歌声
「小島大歌(スモールアイランド‧ビッグソング)プロジェクトは一つのことを教えてくれました。国境を越えることです。海に国境はありませんから」——音楽でオーストロネシアの島々をつなぎ、環境問題......
食糧危機下の持続可能な農業
奇跡の固有種 タイワンアブラススキ
科学者は研究人生における「一期一会」を願う。一生のうち一度、世界を揺るがすような運命の出会い。だがそんな幸運に巡り合える人はわずかだ。中央研究院植物及微生物学研究所の特任研究員である邢禹依......
大自然の素材を大切にする カバランの暮らし
東海岸の「光織屋」
ファイバー‧アート(繊維素材による造形)作家である陳淑燕にとって、編物‧織物はいたるところにあるものだ。彼女はカバラン(噶瑪蘭)族の竹‧籐工芸アーティストである杜瓦克‧都耀(Tuwak T......
母が織る糸
—— 林介文の「織路」
しばらく前、台湾の母親たちの間で流行した本がある。『文芸女青年這種病,生個孩子就好了(文学少女という名の病は子供を産んだら治った)』という一冊だ。著者の蘇美は、厭世的で悲観的だった文学少女......
ウイスキーに込められた台湾の味
カバラン・ウイスキー
米国テレビドラマ『ビリオンズ』にこんなシーンがある。女優のマギー・シフがカバラン・ソリスト・ヴィーニョ・バリック・カスクストレングスのウイスキーを飲み、「ワォ」と感嘆の声を漏らすと、男優の......
時代と共に進化する
台湾の即席めん
即席めんのルーツ、世界初のレトルトパウチ付き即席めん、さらに花雕酒、薬膳を取り入れたオリジナルレシピの即席めんは、全て台湾にある。......
終わりのない旅
台湾華語を学ぶロングステイ
スウェーデンから台湾華語を学びに来た留学生ルーカスさんが、台湾に来たばかりの頃のことだ。ドリンクスタンドの行列に並びながら、言い間違えないようにと「タピオカミルクティー1杯、タピオカミルク......
サツマイモ、米、サトウキビの酒
台湾の醸造所が造る台湾の味
農産物が豊富な台湾では米、サツマイモ、サトウキビはそのまま食べるだけでなく、酒の原料としても使われてきている。かつて人々はこれらの原料と日用の道具を使って自らの手で酒を醸してきた。そうして......