台湾の北と南で世界の文化に触れる
台北で「アジア太平洋文化デー」が催されている頃、南の嘉義市では「2016年移民フェスティバル——新住民の多様な文化」が開催された。
涂醒哲・嘉義市長は、台湾文化は多様な文化であり、新住民も先住民も「台湾へ移住してきた時期が違うだけ」で、エスニックの融合こそ社会を進歩させる力になると語った。外交部の雲林・嘉義・台南弁事処の傅正綱・処長は、多様な文化は台湾の発展に新たな活力をもたらすものであり、新住民とその子供たちが文化的つながりを通して台湾の新南向政策発展の力になることを期待すると述べた。
これまでと異なり、今年の移民フェスティバルでは新住民と先住民の活動が一緒に行なわれた。また、ネパールやガーナ、ベトナム、日本などの9種類の婚礼衣装のショーも行われ、参加者の目を楽しませた。イベントは前半と後半の二部にわけて行なわれ、前半は新住民の多様な文化的背景を紹介する内容、後半は都市部に暮らす台湾の先住民による合同豊年祭が開催された。
現在、嘉義市に暮らす新住民は4780人で、市の人口27万人の1.76%を占める。嘉義市では年に一度の移民フェスティバルを通して、住民同士の交流を深めたいと考えている。
海外へ行かなくても異国の文化に触れられる。アジア太平洋文化デーや移民フェスティバルに足を運んでみてはいかがだろう。
台湾に働きに来て十年になるインドネシア出身のEndriさんは、休みを利用してアジア太平洋文化デーを訪れ、故郷の雰囲気を楽しんだ。
嘉義市が開催した2016年移民フェスティバル。ベトナムやネパールなどの9種類の婚礼衣装も披露された。(嘉義市政府提供)
「ハロー!台湾」ナウル語と中国語と英語でのナウルからのグリーティング。右はインドのヘナタトゥー。(中央社提供)