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台湾の40年――光華の40年
文・張瓊方
1月 2016
40年。人間なら生まれたばかりの赤ん坊が不惑の年になる。雑誌はどうだろう。長年蓄積してきた写真や文章は豊富なアーカイブと言えるだろう。ここで「光華」とともに、この40年を振り返っていただきたい。
「光華」の記事の一つひとつが、台湾が歩んできた足跡を示している。40周年に当たり、編集部は過去の素晴らしい記事を振り返りつつ、その中から時代の流れをくみ取り、各年を代表するテーマを選んでいった。「光華の40年」は、まるでパズルのように台湾の発展の軌跡を描き出す。十大建設、雲門舞集の初公演、アメリカとの国交断絶、木柵動物園の移転、プロ野球の誕生、全民健康保険の実施、総統直接選挙、八八水害、金馬賞50周年……。国際的な内容もあればローカルな内容もあり、芸術文化もテクノロジーもあり、喜びもあれば悲しみもある。過去を振り返るのは将来を展望するためである。過去40年の各年を「光華」の記事を通して振り返り、すでに失われた、去っていった人物や物事に思いを馳せ、そこから次なる方向を見出していきたい。
【ひとこと】「光華」創刊40年
1976年1月1日に創刊された「光華」は、間もなく40周年を迎える。40年来、「光華」は台湾とともに成長し、忠実な観察者、報道者として文章と写真を通して中華民国の姿を内外の読者にお届けしてきた。......
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